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「初」角打ち

最近、「角打ち」という文化を知った。

恥ずかしながら、言葉はなんとなく聞いたことがあったけれど、きちんと意味を理解したのはついこの間のことだ。酒屋の一角で、そのままお酒を飲めるスタイル。飾りすぎず、気取りすぎず、でもどこか大人の余裕が漂う空間(と勝手に解釈)。

調べてみると、なんと割と近くに角打ちをやっている店があるという。「こんなところに?」と思うような場所に、静かに存在していた。店のページを確認すると、それはInstagramに飛び、実に魅力的なイベント(?)があることを知ってしまいました。

同じお米、同じ磨き、同じ酵母を使って北海道の違う蔵が作ったお酒の飲み比べ企画。これはもう行くしかない。今回の自分の中の優勝は「福司」でした。

季節は春になったはずなのに、ずいぶん寒い中、実際に足を運んでみると、これが実にいい。

大きな看板もなく、過剰な演出もない。でも、入った瞬間にわかる。“あ、ここはちゃんとしている”という空気。

冷蔵ケースに並ぶ瓶。壁に貼られた手書きの値札。瓶の首にも量と価格が書かれている。おそらく常連さんであろう人たちと店主の、ちょうどよい距離感の会話。

どこか懐かしくて、でも古臭くない。「飲みに行く」というより、「ちょっと立ち寄る」という感覚がしっくりくる。実際1時間ほどいた中では、そんなお客さんが何人も・・・何組じゃなくて何人も・・・。

立ったまま一杯。余計な前置きもなく、すっと始まり、すっと終わる。時間の使い方が、とても軽やか。

こういう場所は、不思議と人の本音が出る。長居はしないのに、記憶には残る。会話も、沈黙も、どちらも心地いい。滞在時間が一番短かった人は5分以内。聞き耳を立てていると、「このお酒飲んでこいって家で言われたからさ」だそうで、本当に入ってきてすぐにそのお酒を頼んであっという間に飲み干して行った。なんかカッコ良い。

正直なところ——通ってしまいそうだ。自宅からはちょっと離れているし、適当な交通手段がないのが問題ではあるけれど、「しっかりした目的があれば」当然歩くのが確実。雪でも台風でも足でどうにでもなるからなぁ。今回も結局往復歩いてしまうという・・・往復100分w

知らなかった文化をひとつ知るだけで、いつもの街の景色が少し変わって見える。

ちなみにつまみも美味しかったです、ほとんどが300円。ウナギの肝串なんてあったらいくらでも飲めちゃいますよね。

次は、誰かを連れていくか。それとも、また一人でふらりと立ち寄るか。まあこれは確実に酒の種類が増えるよな。

そんなことを考える時間も、もうすでに楽しい。

■角打ちとは・・を検索すると

「角打ち」とは、酒屋での立ち飲みを表す九州北部地方の言葉のひとつ(方言)であったが、角打ち発祥の地と言われる北九州地域において、工場や炭鉱、港湾等で働く労働者が、仕事帰りに酒屋で酒を飲んでいたことが「角打ち」として定着し、全国にその呼び方が定着していった。現在では広辞苑にも掲載されている。


今回は手始めに7種類いただきましたが(www)、値段もさることながら強烈だったのはこちら。

株式会社 井賀屋酒造場 IWASHIMIZU VENUS 2025 生原酒 Harmonie

濃厚甘口華やか微発泡・・・美味すぎました。

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