日没すぐのウォーキング途中、跨線橋の上からこちらをじっと見下ろしてくる黒い影。そう、あのちょっと不気味で、ちょっとカッコいい鳥――カラスです。
カラスというと「ゴミを荒らす」「鳴き声がうるさい」など、あまりいいイメージを持たれないことが多いかもしれません。
でも実は彼ら、とんでもなく頭がいい鳥なのです。そしてよく見ればめちゃくちゃ美しい鳥なのです。まあ、だからやっかいであるとも言えるのですがね。
人間の子ども並み?カラスの驚きの知能
研究によると、カラスは人間の5歳児並みの知能を持っているといわれています。
簡単な道具の使い方はもちろん、因果関係の理解や計画性のある行動までこなします。
たとえば…
- クルミを車道に落として、車にひかせて割らせる
- ゴミ袋の端を器用につついて、中の食べ物だけを取り出す
- 人の顔を覚えて「敵」か「味方」かを判断する
などなど、まるで「人間みたいな頭脳」を持っているかのようです。


ちょっと歩行数管理のアプリケーションに「本日不足中」のアラートを出された関係で、午後7時過ぎから近くを歩く決断をし、進んでいったのですが、跨線橋の上に一羽のカラスがとまっていました。こちらの様子を観察しながら近接回避のために飛ぶのか、それともこいつは何もしなそうなのでやり過ごすのかを判断している様子がはっきりわかります。
誰もいないので、「お前は今日ここで眠るのか?」という声をかけましたが、こちらを見て鳴き返します。で、飛ぶのはやめたようです。無事に通過してしばらく進むと自分よりも先の方にとまりこちらを待っています。同じように軽い会話が「成立」し、これを4度もくりかえしました。移動距離は50m以上になっているはずです。
でも、自分の姿を残さないためなのか、スマホを向けると一度飛び去るのです。なのでこんな景色しか撮れていません。

実はこいつと友達になりたいなと思って、途中でコンビニによってカラスが好きそうなものを買って戻ったときにはもう真っ暗でいるはずもなく、せっかく歩いたのに自分のカロリーをチャージするという残念なオチでした。でもその場所に次の日もいるかも知れないので、ちょっと気にかけておこうと思いました。別に餌をあげなくても何らかのコミュニケーションができそうですw
先日、西岡水源地に行ったときには情け容赦なく攻撃されたので、カラスに嫌われるパターンなのかと思いましたが、そんなこともなくて良かったです。

都会で育つサバイバル名人
特に都会に住む「ハシブトガラス」は、都市環境に適応した賢い戦略家です。
信号の色を理解して横断歩道を渡ったり、食べ物の入った容器を落として中身を取り出したり…。
「観察力」「記憶力」「創造力」――
そんな言葉がぴったりな、小さな知恵者たちが、私たちのすぐそばに暮らしているのです。
もし次にカラスを見かけたら、ちょっと立ち止まってみてください。
その行動の一つひとつに、意外な知恵と工夫が隠れているかもしれません。
ゴミを荒らすだけの厄介者?
いえいえ――実はすごい天才たちなんです。
水に濡れたら終わりなのに、ちゃんとウニを捕って食べますからねぇ。

あ、ちなみに例のカラスいるかなぁと思って今日も見に行ったのですがちゃんと出てきてくれて、ついてきてました!もう友達です!
そうそう、こんな感じで巣から落っこちてしまうドジな雛もいますが、これはもう近くを通過するのは恐怖でしかありません。勝手に落ちたのに徹底して親が守りますからねぇ。



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