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Don’t you wonder sometimes ?

つぶやき 実験 観察 教材

DARSでモルを教えてみたら、こうなった

化学の「mol(モル)」って、見えない・桁がデカい・イメージしづらい。毎年ここでつまずく子が出ます。
で、ある夜ふとひらめいたんです(夢の中で)。起きてすぐメモ。翌日、試してみることに。

用意したのは、1箱12粒のチョコ「DARS」。
写真を班に配って「この箱、2 molだと思ってみよう」と話を振る作戦。まずはスライドで、1粒=10の23乗ぶんという“遊び設定”を置きました(導入用のざっくり置き換えです)。すると箱は 12×10の23乗=2 mol、3粒なら 0.5 mol
ついでに粒に「choco」と書いた絵を見せて、「1箱に c は何 mol? o は?」なんて言葉遊びも。

結果?
わかる子は、チョコなしでもわかる。わからない子は、チョコがあっても難しい。 はい、現実(笑)。でも、こういう試行錯誤はやめません。

アボガドロ定数の話ももちろん登場。語呂が近い「アボガドロ」と「アボカド」から、ついついフードマイレージや輸入の話へ寄り道。「アボカドどこから多い?」「メキシコからはアスパラも来てるよ」なんて雑談が、案外フックになるんですよね(結論は脱線気味でも、記憶に残ればOK)。

このクラスでは結局、実物のチョコは使わず終了。買っておいた6箱は理科の先生方に配って「2 mol 入ってます。どうぞ」。
そしたら面白い話が止まらない。

  • 人間を地球に1 mol置いたらどうなる?
  • スプーン1杯の海水を“アボガドロ定数杯”集めたら大西洋級らしい

ね? こういう雑談が宝なんです。
**教科部会の“余白”**とか、同僚性とか、ただ話す余裕。個人でも工夫はできるけど、みんなで話すと発想は一気に増幅する。もっと意図的に、こういう時間をつくっていきたい。

小さく試す → 話して広げる → また試す
その繰り返しで、授業はじわっと良くなる。

※さいごに理科メモ:1 mol = 約 6.02×10^23 個。今回は導入の直感づくりとして「1粒=10の23乗ぶん」というラフな置き換えを使いました。厳密計算はそのあと、段階的に橋渡しします。

最後に、他のクラスはこれ使ってくださいって画像くれた生徒といます。ありがとうございます。

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