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カキを植えた話

「好きな果物は何ですか」と聞かれると、間違いなく「柿」と答えるくらい柿が大好きです。

ところが、柿は「北海道では育ちにくい」といわれています。それは寒いからですね。

北海道の中でも比較的雪が少なく温かい街、伊達市では、カントリーサインに柿が出てくるくらいで街路樹に柿が使われている場所もあります。

以前、3年間だけ勤務していた寿都町にも柿の木はありました。だから北海道では無理という事はないってことですね。

1日最低一万歩計画を実施していると、色々な物を発見します。その中で衝撃的だったのは、自分の家の周辺、徒歩1時間圏内でも何軒かで柿の木を、それも大きな物を植えていて、秋になったら大量の柿が実っている事なのです。

つまり、「札幌でさえ柿の木を育てることは可能である」ということになります。

そうなると、植えない理由が見つかりませんよね。そうなると普通に考えたら「苗」を探すわけですが、それでは楽しみは半減です。

そこで活躍するのが「何はともあれ保管しておこう」精神で確保してある「カキの種子」です。

普段売られている多くのカキには種子が含まれていませんが、含まれている物から確保して保管してある物があったので良かったです。

そもそもなんでカキには種子が付かないのかを調べてみると、なんとカキの正体が見えてきました。

なんとカキが9倍体なんだそうです。ちょっとビックリ。

奇数倍だと減数分裂できないので

減数分裂が正常に進まない

 → 配偶子(花粉・胚のう)が作れない

  → 受精できない

   → 種子が形成されない 

ってことになっていたんですね。

本来、植物の基本はシンプルです。

受粉 → 受精 → 種子形成 → その周囲が果実になる

です。柿も同じで、花に花粉がつくと中で受精が起き、胚(=赤ちゃん植物)ができ、それを守るために種子ができます。

つまり本来「 受粉した柿には種ができる」が正しい姿なはずです。

でもカキは「受粉していないのに果実だけが育つ」単為結果をするということですね。「受精していないのに、子房が果実として大きくなる」というしくみ。

なるほどなぁ・・・ということと、他には酷い目に遭う「渋」ですね。

タンニンはタンパク質と結びつきやすい分子です。とてつもなくです。

口の中では:

1 唾液中のタンパク質との遭遇 

唾液には「プロリン」というアミノ酸を多く含むタンパク質が含まれています。これが口の中の滑らかさを保つ「潤滑油」の役割をしています。

2 強力な結合(凝集) 

柿に含まれる水溶性のタンニン(シブオール)が、このタンパク質をキャッチして強力に結びつきます。

3 変性と沈殿(潤滑の消失) 

結びついたタンパク質は構造が変わり、水に溶けなくなって固まり(沈殿し)ます。

4 その結果 口の中の潤滑油が突然なくなるため、舌や口の中の粘膜が直接こすれ合い、あの「ザラザラ」「キュッ」とした渋み(収斂作用:しゅうれんさよう)として脳に伝わります。

未熟な柿が渋いのは、動物に種ができる前に食べられないようにするための護身とよく言われますが、そもそも種子がないのになとか・・・

でも、こういう機会に調べてみると色々わかりますね。

英語でタンニンは tanninですが、「革を鞣す」(原料皮から不要なたんぱく質を除去する)という意味の英語である “tan” に由来し、本来の意味としては製革に用いる鞣革性を持つ物質のことを指す言葉なんだって。

たしかに「タンニンなめし」って革が売ってるもんな。

ってことで、このカキ、うまく成長して欲しいです。まあ、ことわざのように本当に8年かかるんかどうか気になりますがね。

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