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未だ未建築!

◆ 女王現る、そして飼育生活スタート

先週水曜日のこと。学校の教室に1匹の大型のハチが入ってきて、と慌てる声の中、よく見るとそれはキイロスズメバチの女王。まだ春で、働きバチは生まれていない。つまり今だけは、女王単独の無防備な時期。攻撃性もさほど高くないことを知っていたのでそっとペットボトルで確保。なにせ自分は、コンチュウ飼育が趣味なんですからねぇ。このチャンス、見逃す手はないと判断し、そのまま持ち帰って飼育ケースでの飼育を開始したわけです。

◆ 巣づくり、まだ始まらず

それから今日で5日目。ケースの中には、木の枝や少し朽ちた板を入れてあるものの、女王はまだ巣作りを始める気配を見せていないのです。でも、タンパク質入り(これはアリ飼育用のタンパク源)のハチミツを与えてみたところ、思いのほかよく食べる。翅をこすり合わせたり、触角を忙しなく動かしたりと、元気そのもの。キイロスズメバチの女王を間近でじっくり観察できるのは貴重な体験だ。ただ、彼女が安心して巣作りに取り掛かれる「素材」が合っていないのかもしれないと感じ始めている。明日は、別な巣材――柔らかめのスギの樹皮や、湿らせた紙などを試してみる予定。(下の右の写真はガラス扉をあけて撮影、全然意に関せずな感じ)。

◆ ダメなら、自然へ返す覚悟も

もちろん、私の都合で無理に飼い続けるつもりはない。飼育というのは、相手の生き物にとってプラスでなければ意味がない。もし明日新しい巣材を入れても、女王が巣作りを始める気配を見せなければ、元いた自然に戻してあげる予定。春の女王はまだ自分の巣を作ろうとしている途中。自分の手で巣を作り、最初の働きバチを育て上げるまでは命がけの旅だ。その一助になれればと思って始めた飼育だが、人工環境が足かせになるようなら、本末転倒。できれば、もう少しだけ近くでその暮らしを見守りたいけれど、彼女の意志を最優先にしたい。さて、明日の巣材交換がどうなるか――ちょっとドキドキしながら、今夜もケース越しに女王を眺めている。

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