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実験 観察 教材

真冬の北海道で植物実験

光合成の実験をする時に、色々な素材を利用してきましたが、今回こんな時期に植物の色々な実験をしなければいけないことになった関係で、スーパーで購入できて、尚且つ安価なものはないかとうろついた結果、豆苗に行きつきました。

茎の横断面や縦断面、道管や師管の様子や気孔、光合成の産物や呼吸の様子、根の作りなど全てに活用できてその価格がまさかの100円。

実際に色々やってみましたが、とりあえず全て成功することがわかりました。

■光合成の実験

 日を当てたもの、当ててないものもはマメ科の葉なので簡単に設定できます。葉緑体から葉緑素はエタノールで簡単に抜くことができました。ヨウ素デンプン反応はこんな感じで「ですぎる」感じです。これは使えます。

■給水の実験

 色のついた水に豆苗を挿しておきます。どんどん水が上がり色がついてきます。茎の横断面をカッターナイフでかなりラフに切断して顕微鏡で観察するとこんな感じです。薄片を作る必要もありませんでした。1mmほどの厚みの切片でもカバーガラスかけないでこんな感じで観察できます。

 縦断面で仮道管は観れるのかやってみました。塩酸で湯煎して親指で上から押しつぶします。この操作が、細胞分裂の観察の時に活きるはずです。

■気孔の観察

 葉が非常に柔らかいので、なかなか難しいだろうと思いセメダインCを塗布してから剥がしてその陰影を見るスタイル。スンプ法という方法ですね。こんな感じです。これはもう十分です。しっかり気孔を観察できます。

■呼吸の実験

 とりあえず試験的に「一本だけ」試験管に入れて暗闇に放置します。1日後、石灰水を入れて振ってみると、こんな感じで白っぽくなります。呼吸の実験にも活用できますね。数本入れておいたらもっとはっきりみれるのだろうなと思いました。

■根の観察

写真は撮りませんでしたが、根はしっかり観察できます。勿体無いので今は土に植えて様子を見ています。枯れずに伸びていますので、もっとしっかり管理したら全く問題はなさそうです。

総括するとこの「豆苗」は有用な教材だろうと思います。まず「一年中入手可能」で「安価」で「さまざまな実験に利用できる」ので無敵です。

もう少し、しっかり観察記録を取ってまとめたいと思いました。

あとはホームセンターなどに売られている「サカキ」を活用できないかと考えています。

葉が丈夫ですからね、ただ、価格を見たことがないので、そこが問題ですw。

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