綺麗な青色の結晶の硫酸銅は結晶水という水を含んでいるので綺麗な青色をしています。化学式で書くと、CuSO4・5H2Oです。
青色の結晶を加熱すると、この結晶水を失い、化学式ではCuSO4になります。すると見た目も大きく変化して、白っぽい粉末に変化します。
これ、たとえば試薬として売られているエタノール(99.5%)の0.5%を脱水するにはこのを無水硫酸銅を利用します。濾紙に包んだ無水硫酸銅を入れると、水が硫酸銅の結晶水として機能するので、エタノール中の水がなくなり、エタノールの純度がより上がります。
水の検出方法として、化学基礎の教科書に硫酸銅の話が出てきますので、簡単な手順ですむこの結晶水の話と実験をしておきました。
実際に、金属皿で青色の硫酸銅を加熱して白くし、そこに水を滴下して青に戻ることを確認しました。たったこれだけの作業で、大興奮。実験してみるって本当に重要なんですよね。
ただ覚えさせられただけっていう話を聞くと悲しくなりますし、もちろん「何にも覚えてないですよ」だろうし、そもそも学ぶためのモチベーションにつながらないのです。
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