導線を30cm、ネオジム磁石を1個(アルニコ磁石は高さ調節用)、クリップと乾電池です。
一人一個ずつだとしても格安でできるのと、色々なことを理解するには最高の教材だと思っています。今年度も物理基礎の最後で取り組みました。
ポイントは導線をできるだけ丁寧に巻いてバランスをとること。もう一つは導線の両端のうち、片方はすべての被膜を剥がすことともう片方は「半周分」だけを剥がすということです。これによって1周のうちの半分は電流が流れてコイル部分が電磁石に、残りの半周は電磁石ではなくなって、惰性・・・慣性で回転を続けるのです。
簡単そうでなかなかうまくいかないのが面白いんですよね。
うまく回った生徒は自慢げですし、回らなかった生徒はイライラです。
でも、こんな実験も100円ショップにささえられて成立しています。生産者や流通のコストなどを色々と考えると、なんとも複雑な心境になってしまいますが、本当に助かっているのは事実です。
ネオジム磁石だって確かに小さいですが八個で100円ですからね。
ちなみに、最近のパターンなのでしょうが、「モーターなんて分解したことがない」ということでした。実際に分解してみて、製品の精度に驚いていました。
昔なんて高かったのに、分解して遊んだけどなぁ・・・
とにかくのこ実験は理屈がわかっていることも重要でしょうが「手先の器用さ」が大変重要です。理屈変わっているのになんでこんなことするのっていうコイル持ってきて回らないという生徒が一定数いますからね。
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