
久しぶりに昆虫を飼い始めたら、まるでタイムスリップしたかのように小学生時代の興奮が蘇ってきました。今、コオロギとカマキリを飼育中なのですが、これが予想以上に楽しくて、すっかりハマってしまっています。
夜、ふと耳を澄ますとコオロギの鳴き声が聞こえてきます。その音色が、なんとも言えず心地よいんです。まるで、夏の夜の自然のBGMのよう。小学生の頃、虫かごいっぱいにコオロギを詰め込んで置いて眠った日々を思い出します。さっきまで静かだったコオロギたちが今は盛んに鳴いています。そのきっかけになったのかどうかわかりませんが、録画していたカンボジアの映像で「コオロギは美味しい」というフレーズがあってからなのでなかなか面白い。
カマキリの飼育は特に面白いです。エサをあげる時の、あの緊張感のある狩りの瞬間。カマキリが獲物を見つけ、ゆっくりと近づき、一瞬で捕らえる様子は、小さな自然界のドラマを見ているようで、つい見入ってしまいます。
昔と違うのは観察日記をつけるということがないことです。その代わりカメラがあるんです。成長の様子や、行動の変化を記録するのが日課になっています。昔はただ「かっこいい」「面白い」と思っていた昆虫の行動も、今では生態学的な視点で見られるようになり、新たな発見があります。ただ、当時は抜群によかったと思うのですが今は目がねぇ。ファインダー覗いて撮影したものの、液晶に出てくるピントの確認するのにメガネをあげないと見えないからねぇ。
そして困ったことに、なかなかお金がかかるんです。カマキリの餌などに。そして、コオロギは寿命を迎えるとやっぱり補充してしまいますしねぇ。「大人なんだから…」と思いつつも、ついつい財布の紐が緩んでしまいます。
昆虫飼育を再開して、改めて自然の不思議さや生命の神秘を感じています。小学生の頃の純粋な好奇心が、大人になった今も健在だったことに気づかされました。
これからもこの小さな生き物たちと過ごす時間を大切にしていきたいと思います。次年度はそんな時間が少し取れればいいなぁと思ってしまいます。できれば屋外の写真撮影も。

そして、いつか我が家の昆虫コレクションが増えすぎて、小学校時代に物置を改造して基地にしていたときのような日が来るのではないかと、少し心配しています(笑)。
この脱皮の様子なんて、最後まで見ていられますからねぇ。

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