春の陽気が感じられるある日、ふと足元に目をやると、小さなツクシが顔を出していました。
あの独特の形と色合いを見ると、なんだか心がほっこりして、思わず嬉しくなってしまいます。


駐車場に車を止めて職員玄関までの坂を登っていくとその脇にはたくさんのツクシが顔を出しています。まあ個人の家ではないですからこれが終わってスギナ世代になったとしても、徹底的に排除されてこなかった効果なのだろうと思います。
そんなツクシを見つけると、ついつい手に取ってじっくり観察してしまうのが習慣。そして、次は「やっぱり見せなきゃな」となってしまう訳なんですよ・・・生徒のみなさんに。
ミクロメーターの使い方なんかを実際にやりましたが「ふーなかなか大変だわこりゃ」で終わるのか、次のステップとしてサイズを確認して見るのかが重要になってくるんですが、そんな時にこの胞子はなかなか面白いんです。

今はスマホをはじめ、手元にiPadもありますから写真だって動画だって残せるので本当に便利なんです。今年度になってからはついにAirDropも開放されたので(というかこれがオフにできるのも知りませんでしたし、これが使えないことの不便性やストレスが尋常じゃなかったんで・・・)、うまくとれた画像のやりとりもめっちゃ便利なんですよね。

実際にスギナの胞子(ツクシの胞子)を観察する前に、「絶対にキモい」とかいわないようにという注意をしてから観察をします。そして「横からハーと息を吹きかけて、湿度を変化してみて」という指示をします。すると色々なところから「うわー」という声と共に口を手で押さえるのです。ちゃんと指示を守ってくれるんですよね。中には「やば、かわいい」という声も上がってきますから良いぞなかなかって気分になってしまいます。自然と写真や動画に収めて、自慢の作品は送ってあげましょうかとなるのが面白いです。
そうやってもらった動画です。
実際にそこで観察を終えますが、片付けが終わったところで弾糸の説明なんかをして質問です。「さて、一つの胞子に弾糸が何本ありましたか??」です。
あれ?と自信がない生徒達は揺らぎます。
そんな時には、先ほど撮影しておいた写真が効いてくるのです。
「文明の利器」なので使い方次第と言うことになりますよね。どうも「禁止せよ!」という風潮がありますので、そこはなんとか切り替えていってほしいなとは思います。だって、全員が自分専用のビデオカメラ持って歩いてるんですからね、使わない手がないのです。

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