恐ろしいレベルで更新が遅れました。(理由は真面目に別な仕事をしていたからです)。さて雲南野生動物園です。昆明の宿からタクシーで一時間弱。ここまでの感想ではとにかく道路が混んでいる。例えば台湾も混んではいるのですが、台湾の混み方の主原因はスクーターです。猛烈な数のスクーターが信号待ちの先頭を独占し青になると同時に猛烈にあの音と排気ガスの匂いを撒き散らして加速していく何となく勝手に想像しているこれから勢いを増す国の姿のような感じです。まあでもこんな耕運機ベースマシンもありましたw

ところがここでは半分程度、またはそれ以上が電気自動車です。スクーターはほとんどいませんし、自転車に至ってはほぼ皆無。イメージを大きく裏切られました。とにかく電気自動車の割合の高さは当然「走っている車の数」の割りにガソリンスタンドが異様に少ないという印象を生み出します。一方給電施設は各所に配備されています、電気自動車購入時には国からも補助金が出るようなのですが、日本でも同じですからねぇ。
どうしてここでは半分程度までに電気自動車の割合を高めることができたのかを考えてしまいます。ちなみに、電気自動車以外の車は週に1日は走行不可の日があるということでした。広大な国で移動をする場合、地下鉄やバスがあるとはいえ、この国でもかなり大きな負荷があるので、切り替えが進んだ面もあるのかな・・・とは思いました。まあ、その対策に対する対策もあるようですが・・・まあそれは後ほど別な写真を添えて。
さて本題の雲南野生動物園。標高が高くてずいぶん涼しい感じですが、中身的には大興奮案件でした。
動物園と書かれてはいるものの、入ってわかったのはここは巨大サファリパークだということです。入園料も取られるのですが、各所でいろいろなところでお金を払えば色々とエンタメ的要素があるのです。つまり・・・北海道人であればすぐにイメージできる「ノースサファリ札幌」的ということです。街の中からの距離だけでいえば「ノースサファリ」のほうがずっと札幌の街から離れています。ノースサファリが叩かれる原因はやはり「各種手続き」の問題があるなぁと思います。



まず入ってすぐに「ヒグマ」です。これがなんともリアルな行動展示で、行動展示で話題になっている旭山動物園は完全に負けている感じでした。規模の関係もありますが、完全に「生活環境をそのまま再現」という感じです。そしてなんと言っても「近い」のです。柵などがないので大変よく見えます。これは衝撃的でした。
巨大なヒグマを見ると「これは勝てないな」という気分になります。そして子熊がいたらおそらく可愛いになるのでしょうが、そんな気持ちには一切なりません。一回り小さなツキノワグマは餌やりコーナーもある関係でまるでクマ牧場。立って餌をねだっていました。そして、これなら勝てるだろうといつも勘違いさせてくれる一番小さなマレーグマ。今回は二匹で格闘していましたが、山で遭遇して武器なかったらやっぱり勝てませんね。
ここで「この動物園は凄いわ」と思わせると同時に「全部見てやろう」という気持ちにさせられるのですが、多分一番奥にいるであろう「ジャイアントパンダ」の場所までまさかの6.7km。入場ゲートからここまでの時間の消費具合から考えても、実質的には無理。そこで移動用のカート(乗り放題)のチケットを購入して移動することにしました。

次のユニットでトラが出てきました。大人のトラですが取り敢えずとんでもない数です。ここまで数がそろっていて、おまけに見やすくて、活き活きしているのは見たことがありません。ところがトラはこんなものではすみませんでしたので後ほど。


ボルネオやネパールで良く見るホーンビルも餌付けされています。飛べないように羽根は切られているのでしょうが、割と活発に活動していました。そして餌の関係ではあるでしょうが、「コミュニケーション」が成立しているようで賢いなぁと思いました。
さて、次のユニットに移動する為のカートを待っている間、道沿いにランタナが満開でした。この花があると、ハチやチョウが大量にいることが多いので動物園とはいえ昆虫写真を撮りたい人間には絶対に外せない場所なのです。


ところがぱっと見、目立つようなチョウが全然いないのです。でも、あまり見たことがないようなハエがいたので写真を撮りましたが同行者が気づきました。スカシバの仲間が少なくても2種類いるのです。個人的にはもうこの段階で「ここにきて良かった」し「ずっとここでも良い」のですが、他の人観光客の皆さんは「見向き」もしていなくておもしろかったです。しばらく撮影して、カートに乗って移動します。


アフリカゾーンということで、シロサイに餌をやったりタッチできるゾーンがありました。カップルで来ていた二人、男性の方が餌をあげて触ろうとしていますが、恐ろしいレベルのドン引きぶりでちょっと悲しくなりました。この二人、この後どうなったのかなぁという心配のネタです。


ちなみにこの近くにいたゾウガメも巨大な体で動きにくそうなのに、めちゃくちゃ早く動けるんだなというのを初めて知りました。天候の関係などもあるのでしょうかね?ただ、餌を食べに行くのではなく、腹の下に敷いて終了していたのがなんとも気になります。



そして先ほど活き活きしすぎている大量のトラを見て喜んだのですがそれはただの序章でした。トラとライオンのゾーンがあるのです。赤ちゃんではないけれど子どもという分類をされそうなチーム、若いトラに分類されそうなチーム、大人のホワイトタイガーとまあここに何頭いるんだよって感じのトラの数でした。「インドのサリスカ動物保護区よりトラの数多いんじゃないですか?」と一緒にサリスカに2回もいった同行者に話すと「イヤイヤ、あそこはNoTigerなんで、こっちがずっと多いよ」って話でした。なんか絶滅させてしまったという話だったんで、残念です。



同世代で飼育するのが良いのか、みんな活発に活動しています。一番面白かったのは排水用のようなところに頭を突っ込んで何かやってた一頭が、めちゃくちゃ嬉しそうに木の板を引っ張り出して独占して遊んでいました。その後奪い合いになっていましたがかたくなに渡していなかったのが実に印象的。もうこれだけで満足です。
あ、パンダもいましたよ。でも混んでたのでさっさと見て終了しました。



クジャクに至っては放し飼い。ここでも餌をあげられるようになっていましたが、まともに食べているような雰囲気はありませんでした。放し飼いだもの、好きに土をほじくってなんか食べていましたからね。そして白色種とのハイブリッドができているようで、絶妙な美しさでした。


あと印象的だったのは「ハ虫類館」です。珍しい種類ではないのですが「おまえ、一羽丸ごと食ったよね」というなんとも印象的なお腹の膨れっぷりと痕跡の羽根です。まあこれが現実ですが、なかなか衝撃的ではありました。
そういえば途中で休憩所で小休止したのですが、氷が冷たすぎて酷い目にありましたw。アイスクリーム疼痛ってやつですね。何度かパラパラときましたが、大崩れしないで無事にこの動物園を後にすることができました。
入場料が100元なので2000円。十分そのコストをクリアできたように思います。また、途中で色々なお金を取られますが、餌代などの管理を考えると当然のコストだなと思いました。口コミなどでは「高すぎる」というのも多いようですが、あれだけの数のトラを育てて繁殖させるだけでも本当に大変だよなと思いました。
その後街に移動してローカル中華をいただきました。めちゃくちゃ美味そうでパワーがつきそうな豚バラ肉を見つけて「これを食べたい」といったのに全然違うのが出てきてがっかりましたがまあ美味しかったです。めちゃくちゃ満面の笑みで写真撮影を許諾してくれましたが、なんかあったらいやなので公表しないでおきますね。
ということで、無事に昆明の二日目が終わりそうです。
空港に移動して天津に戻るわけですが、まあ酷かったです。理由を公開しないでひたすら遅れるパターンです。

実は搭乗締め切り後にずっと待っていたのですが、その座席の人は現れず。その後機内でずっと待たされるわけです。よくよく考えるときっと、その現れない乗客の荷物を積み込んでいた➡結局現れない➡積み込んだ荷物を取り出すという作業があったのではないかなと思います。にしてもアナウンスさえしてくれれば静かに待っているのに、なかなか厳しい状況だよなぁと感じました。
結局、天津に戻ったのは夜中の1時過ぎ。宿に入って洗濯などをして眠りについたのは結局4時過ぎでした、チーンって感じです。
OK Airはもう使わないかなぁという気がしました。

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