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Don’t you wonder sometimes ?

空 鳥 雲

ZTF彗星

ZTF彗星〜Zwicky Transient Facility サーベイによって2022年3月2日に発見された、オールトの雲から飛来してきたと考えられている長周期彗星です。
周期はまさかの5万年程度らしく、マスコミの煽りは「ネアンデルタール人も見た彗星」ということで、自分も見ておかないと流石にあと5万年は生きているはずがないのでと早速撮影に。
と思ったら連日天気悪く、満月になってしまって明るさも問題になってということでなかなかタイミングが合いませんでした。

空に雲がなくても、昼の気温が上がると水蒸気が大量に含まれてしまって真っ白になってしまうので、高輝度な満月すらなんだかぼんやり。
だって朝はこんな感じですから、露点に到達する、星を撮影する良い時間は既に真っ白なんですよね。

でも、昨日はついにチャンスが訪れました。満月から3日目で若干かけ始め、そして月の出も多少遅くなっています。さらに彗星自体が天頂に近く、火星やカペラ、アルデバランなど明るい星の近くなので探しやすいのです、といっても全然目には見えないのですがね。
自分のようになんちゃって天体写真だと赤道儀などもないので、感覚的にやるしかありません。

昨日はまずは450mmの望遠で狙いましたが挫折。まずは31mmでおおよその場所を発見し、そこから100mmに交換して撮影という謎のパターンにして見ました。

マニュアルフォーカスにしてモニターで16倍とかにしてピントを合わせて、ペンタックスならではの機能、アストロトレーサーで少し追いかけても、何故か星が変な形に映るのです。
考えた結果「フィルターのせいか??」となりました。それを外すと「アーやっぱり」でした。そこにたどり着くまで30分。かなり冷えました。

そして、モニターで見てみると、「みーつけた!」

そこから、100mmに交換してなんとか緑色にぼんやり見える彗星です。⑤万年前だともっと明るかったでしょうからネアンデルタール人もビックリしたかも知れませんね。

北斗七星やオリオンも写しましたが、オリオン座近くを進む飛行機のライトが空に残る感じです。もう白っぽくなってきているんですね。

北斗七星の方には街の明かりが反射してしまいます。「光害」ってやつですね。

早く現像したいのと、冷静に考えると意外と恐怖スポットだということに気がついて退散しました。身体の芯まで冷えましたが、もう二度と見ることができない彗星を発見できて良かったです。
もっと山奥の暗闇で撮影したいですが、クマにやられた話も出てきているので自粛です。


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