プラスチックの燃焼実験をするといろいろ面白いことがわかります。
前々回のWisdom23の例会で、いろいろな燃焼の実験をしましたが、その中でバイルシュタインテストの実験をしました。塩化ビニルや塩化ビニリデンに熱した銅線を押し付けて融けたプラスチックがついた状態を作ります。再び炎に入れると綺麗な青緑色の炎が出るのです。第17族のハロゲンのせいです。
そして、今回はポリプロピレン。(C3H6)nで、大変密度の低いプラスチックです。身近なところではストローなどに使われていて、リサイクルマークではプラ:PPと書かれています。
コロナも5類に分類されて不織布マスクも随分売れなくなったのでしょうが、ポリプロピレン製の不織布マスクも結構ありました。
そんなPPの身近な例ではストローがあります。プラスチックの主な原料は石油ですが、物によって燃え方が色々なパターンがあります。
今回実験する必要が生じたのは「炎を出して融けながら燃える」プラスチックの写真でした。一人でやるしかないので、理科室のスタンドにストローを挟んで、ライターで着火。その後カメラで撮影という間抜けな感じです。
意外とよく燃えるので、ちょっと焦りましたが、ストロー2本でまあ満足の一枚を撮影できました。よかったです。
着火してから火が安定するのを待っています。だんだん炎が大きくなってきます。
今にも炎が落ちそうですが、ここから安定してくると色々な様子が見えてきます。
融けてから落下している「液体のポリプロピレン」が見えていますが、炎は上がっていません。それよりも少し下のものは炎を出しているのがわかります。
もちろんカメラのファインダーで必死でしたからこの球状のものが途中で発火するのかはわからないので、そのうち動画で撮影したらおもしろそうですね。やってみようと思います。
求めていた写真はこんな感じです。炎をあげて燃えながらですが、融けたポリプロピレンはボタボタと下に落ちていきます。
これがまあ熱くて、化繊の布巾に落ちたものは発火していました。二本目はアルミホイルに落下するようにして撮影しました。しばらく経ってもなかなか高温で、やっぱり危険ですね。
ということで、全然更新することができずにいましたが、まあボチボチやっていこうと思いますw。
自然科学ランキング