Wisdom96 Blog Version5

Don’t you wonder sometimes ?

つぶやき 実験 観察 教材 関連する本

『こんなに変わった理科教科書』読みましたか?

今年の4月にちくま新書から『こんなに変わった理科教科書』(左巻健男著)という本が出版になりました。自分も早速読んでみましたが、この年になって色々反省しました。ダメじゃんって。

新しい職場に異動しましたが、当初はバタバタ感からこの「ダメじゃん」を忘れていましたが、少しこの本の内容を意識しながらやらなきゃいけないなと思い展開を変更しています。

この本の書評を依頼されて書いたのを思い出しました。ここです。

簡単に言えば理科教育の劣化が進んでいると思うので、みんなこの本を読んで気持ちを入れ替えて欲しいです。あ、ちゃんとやってる人ももちろん沢山いると思いますがね。

きっと大切なことは「学生時代に理科の成績が良かった」人が理科の教員として最適かどうかと言うのは別なんだろうなと思います。それは他の教科だっておなじで、「数学がめっちゃ得意でした!エッヘン!」という人が数学の教員としてもの凄いかどうかは別問題ですからね。


今日も、フックの法則は輪ゴムでも成立するのかという実験を「物理基礎」の中でやってみました。本来中学校1年生の教材ですが、物理基礎の学年でやると気づきが色々あって面白かったです。

どうして輪ゴムの後半はうまくいかないのだろうかで頭を抱えていましたが、「バネと輪ゴムの伸びたときの状況をえ絵に描いてみたら絶対的な違いに気がつくと思うわ」といって帰しましたので、今後の展開は楽しみでしかないです。バネ2本と輪ゴム一本、おもりは5個までですが、40分くらいかかっていました。こういうのに時間をかけるのが「もったいない」と思う人もいるかも知れませんが、なんと言っても、「切った輪ゴムにおもりをどうやってつければ良いんですか?」って質問が出る時代なんですから、やらせなきゃダメだよなとおもんですw。

それでも、レポートにはこんな感じでグラフもデジタル化して提出もオンラインでできるので、良い感じですすみます。

イラストもiPadでこんなにしっかりかけてうらやましいですね。

この後、「そうか、輪ゴムはだんだん細くなるのか」というところに気がつけば最高だなと思います。摩擦力もほんのちょっとだけでも実験をして「物体の質量」ではなく「面の状況」に左右されることや動摩擦力や静止摩擦力の大きさの違いに気がついてから理屈を説明したいなと思っています。

一見どうでも良くない?という実験から色々な事が気づきがあって「え〜どうしてだろう?」という感じになるんだと思っているからです。


正直、子どもたちの柔軟な思考を妨げないように、そして自分たちが知っている事をうまく伝えていくことがきっと彼らや彼女らの「学び」の原動力になると思いますから地道にやるしかないですね。だって、どう考えても今の子達の方が、自分たちよりも数段賢いですからね。もちろん経験は不足しているだけなんです。

自然科学ランキング
自然科学ランキング

返信する

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です