ネパールのカトマンズーポカラ線で大きな事故が起こってしまいました。
スマホなどの影響で世界中に大量のカメラマンがいる状態ですから、「機内で撮影していた動画」も「地上から撮影していた動画」もアップされて、なんだかそういう時代なんだよなと痛感させられると共に、それなのにこうやって古い機体が落ちてしまうんだよなという気持ちになってしまいました。

自分もネパールに行ったときには時間がもったいないので国内線を利用したことがあります。
前回は2019年。地震があってしばらく経過しているものの、国内の交通状況が劣悪化していて、カトマンズからチトワン国立公園までの移動に利用したのです。

国内線の選択肢は二つ。イエティーエアとブッダエアです。色々調べると、イエティーエアのリスクが随分高そうで、ブッダエアを予約しました。
カトマンズの国内線のターミナルはまるで日本の地方のバスターミナル。およそ日本人がイメージする飛行場感はありません。

発着の掲示もこんな感じ。しかも、チケットがおかしな感じだった記憶がある。

この頃は何故かBlog停滞期で全然アップしていないのですよね。こういう時期を定期的に迎えていて我ながら駄目だなと思います。

自分が乗った便はこれです。
恐ろしいなと思いながら検索してみると、この機体の来歴が出てきます。ネットの世界は本当に面白いし便利ですよね。

9N-AIT BUDDHA AIR ATR 42
1996年にモーリタニアの会社で運用をスタートしたあと紆余曲折があり2009年からネパールのブッダエアで活躍中。調べてみると現在も稼働しています。

https://www.planespotters.net/airframe/atr-42-9n-ait-buddha-air/r6vw8l

そうそう、自分が所属している「楽しすぎるをばらまくプロジェクト」で、イベントに合わせて「たのバラブックス」をつくっています。その一つとしてネパール旅行記を書いていたんでした。その原稿がBlogがない期間を補完してくれそう。

貼り付けて思い出します。

　今回、村とカトマンズ以外にはチトワン国立公園に行くことにしてある。みんなが勧めるポカラにはろくな思い出がないので、今回はパス。
　チトワンには、色々な面白いものがある。前回行って観られなかったものもある。そこに行って今回こそ。
　ただ、事前情報だとチトワン まで下手すりゃ車で10時間という話も。往復に1日も使えない。これはもう自動的に、飛行機だ。「時間を金で買う」というアウトバーンの発想。制限速度のないヨーロッパのアウトバーンでは、ポルシェやベンツやBMWという高速クルーザーを購入する。それで200km/hとかそれ以上で走るわけ。つまり「時間を金で買う」のだ。それすごいなと思うのは、240km/hで走ったら、函館まで1時間だからな。ちょっと今日のご飯は函館で寿司にでもするかが成立するわけ。でも国内でBMW乗ってても、高速に入って100km/hで燃費がよくなるくらいなメリットしかないのかも。ただ、安定性など様々な要素は違うけどね。
　ってことで、事前にホテルの人と確認したところ、「絶対にBuddha Air」という返信をもらってYetti Airlinesはやめることに。どうも確かに事故率を調べると、BuddhaAir一択のようだった。
　せっかくのハイアットリージェンシーなのでちょっと遅くまでいられて・・とか考えていたんだけれど、火葬場見たりで割とバタバタ。で、空港について準備完了・・・と思いきや、やっぱりきたわ・・・delay。1時間。1時間前に到着して1時間の遅れなのでまあ許せるけれど、問題は表示。「次の案内まで1時間」です。で、1時間待ったら、なんと＋45分の遅れ。まあ、仕方がない、ネパールだし遅れの理由を適当に処理して落ちられてもな・・・。

　面白い人もいたし。そのカップルは両方ともめっちゃ美しい美男美女カップル。彼女はめちゃくちゃスレンダー。ところが彼氏はむっちりイケメン。下半身がむっちり。その理由がわかった。食べるんだ、とにかく。彼女に隠れてポテチをつまみ、バレてバッグにしまわれて、それでもなお彼女に背を向けてバッグに手を突っ込み食べていた。それを見てニヤニヤしていると、彼女が「ほれ、笑われてるよ」という感じで今度はそのポテチの筒、そう、プリングルスの筒を没収。ところがだ、彼はそんなものにもひるまず、別なおやつを取り出してまた食べていて叱られてた。むっちりの証だ。そんなやりとりをしているうちに、時間は意外と早く経過。そうそう、チトワン には日本人はいかないようだ。うるさい奴らがいない。ポカラ 行きにはいるようだったが。

　途中、何機もの便が飛んでいく。ここネパールのカトマンズ　トリブバン国際空港の滑走路は一本。国内線も国際線も共用だ。混雑することで有名な空港。
　チトワン へも陸路だと700ルピーのところ、空路だと＄110。11000ルピー。ってことで、空港内は飛行機に乗れるという興奮や物珍しさのためか、窓に人が殺到している。みんなスマホで写真や動画を撮っているのだ。あ、自分も千歳在住だし、飛行機を割と頻繁に利用しているので別に珍しくもないけど飛行機の写真撮っちゃうもんな・・・そういうものかも。
　ってことで、やっと搭乗開始。もちろん徒歩。それも機種はこれで大丈夫なのか？と不安になるATR42って機種。まあ、飛行機の事故なんて、確率論で考えたら限りなくゼロ。0.0009%と言われていて、交通事故の1/33。遭遇したら残念ながら運命を感じるしかなさそうだ。
　なんて屁理屈的なことを考えたバチが当たったのか、せっかくヒマラヤが見えそうだったのに、窓が逆じゃないか。がっかりしながらもどうせ20分のフライトだしいいや、なんて思っているうちに滑走路へ。なんだろうこのいい加減な感じ。一応安全のための色々な説明はあったものの、すでに動いている中で行われた。さらにきっと機密性なんかのせいもあるのだろう、キャンディーが配られた。絶対に耳が痛くなりそう。さっきの食いしん坊ムチムチイケメンも乗っているけどキャンディー何個もらったかな。
　順調に上昇して、ほらやっぱりヒマラヤめっちゃ見えるじゃん。でもいい、帰りの便をこちら側にすればいいのだ。最悪、村でも見えるはずだし。

　と思っているうちにチトワン 最寄りの空港バラトプル空港へ。これはひどい・・グラウンドとあまり変わらない感じだ。グリーンランドの空港に降り立った時を思い出すレベル。

　問題はその後だった・・・今までの空港でもっとも衝撃的な荷物の引き渡し。コンテナを手で運ぶのまではいいとして、なんとその手荷物を半券と比較して手渡し。もちろんそこには秩序なんてなく、声がでかい、手が長い、メンタルが強い、現地語を話せる奴の勝ち。あ、そうそう、今回はホテルのピックアップがきてくれていた。一安心。空港から車で30分かかりますがピックアップ料金は2500ルピー。まあ仕方ない。
荷物はそのドライバーが現地語を駆使して引っ張り出してくれました。さっきの腹ペコはどうも彼女の母親らしき人と一緒にどこかにいなくなりました。ちょっとだけチトワン のホテルで一緒なら面白そうなんて思ったんだけれどな・・・。

ってことで、問題は画像ですね。探すかなｗ

でも、今回の乗客のみなさんだって、こんなワクワクや不安が混沌とした状態で搭乗して事故が起こってしまったのですから本当に冥福をお祈りするしかありません。

本当に優しい人が多くて美しい自然も多く良い国なのですが、貧しさ故の古い機体に難しい気象条件です。色々大変でしょうが頑張って欲しいなと痛感させられます。

https://tanobara.net/books.html

ここにあるように探したらまだ何冊かあると思いますｗ