物質の精製の基本、濾過。

せっかくなので、きっと誰もやったことがなさそうな味噌汁で。まず味噌汁は水溶液かと言う基本から確認すると流石に「水溶液ではない」と言う正解。

水溶液の定義を確認して、その後「味噌汁を濾過した後の濾液は無色透明なのか？」と言う問いは完全に別れます。味噌の成分は完全に濾紙の上に溜まり、下には無色透明な食塩水という意見が意外と多かったです。なるほどねぇ。

実際に濾過してみると、濾液は「薄い茶色でほぼ透明」。この時点で色々考え始めますが、強者は禁じ手の「味確認していいですか？」との申請。一応許可すると「あれ？味噌汁だ」となっていました。

アルミカップに濾液を移して（これが失敗です）、恒温器の中で保管して水分を蒸発させます。

翌日観察できた班は良かったのですが、数日後になった班は塩化ナトリウムとアルミホイルが反応してしまい、塩化ナトリウムの結晶は確認できませんでした（下の写真の黒っぽい部分が塩化ナトリウムとアルミニウムが反応して穴が空いてしまった部分です）。

アミノ酸か何かの結晶もみることができて、「味噌汁もなかなか深いな」という結論に達していましたが、蒸発乾固をガラス容器でやれば良かったというのが大きな反省点として残りました。

まあ、濾過の基本操作と、色々考える元にはなったので良かったです。