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いぶりがっこのつくり方

2022年もコロナ禍でろくに旅行には行けませんでした。まあ、道内はウロウロしましたが、北海道内だとなかなか旅行記録という感じになりませんからね。

ワークショップのためにいった秋田県。結局ワークショップが毎年行われるので定番の場所にいくことが多いのですが…主に道の駅と飲み屋さん。今回は道の駅以外は行ったことがない店などにいくことができました。

秋田県といえば「塩汁(しょっつる)」と「いぶりがっこ」。今回のワークショップは「醤」ということで魚醤に関することでした。まあそれは後ほど書くとして、ビックリしたのが「いぶりがっこ」のつくり方でした。

「たくあんの燻製」程度の認識でしたが違いました。
まず、作っている規模が凄かったです。「うちはまだ小規模」といっていましたが驚愕。

フレコンと呼ばれるフレキシブルコンテナバッグに12袋。中身はすべてダイコンです。
これを干して、漬けて、できあがった物を燻すのだと思っていたのですが全然違いました。

これを吊して、燻すのです。

この大量のダイコンに縄をかけて天井から吊す作業は気を失いそうなレベルで大変そうです。これ、フレコンからだしたものではなくて、既に吊されていた物ですから、これを終えた後に少なくてもあと12袋分はこの作業をしなければいけないと言うことですね。仕事とは言え頭が下がります。

「この時期は筋肉もりもりになりますよ」という話も冗談ではなさそうです。

燻すのに利用されているのはこんな立派なリンゴの木です。良い香りが出されるのは容易に想像できますが、問題はこの材木の出る理由。離農したリンゴ農家さんから購入しているということでしたが、離農かぁという絶望感がちょっと。まあ、他の木材だと出ない良い香りなのでしょうから複雑な心境ではあります。

燻すための小屋のドアはこんな感じで見事な色に。

撮影するのに一瞬だけ入れてもらいましたが全身燻製の香りでしたw

でも、このドアの開け閉めで煙が出てしまうでしょうから申し訳ない気持ちにもなりました。それにしても、漬物を燻しているのではなくて、燻した大根を漬けているというのを去年初めて知りました。実際、道の駅などでは「燻したダイコン」がたくさん売られています。それを購入して各家庭の味で漬けるのですね。

今度いぶりがっこを食べるときには心して食べようと思います。こんな複雑な工程でつくられているなんてビックリでした。

燻製するのは煙に含まれるフェノール化合物による抗菌作用、抗酸化作用によって食材の保存性を高める調理方法だと思うのですが、その後漬けるっていうのは手順として良いのかな,とは思いますw。

この小屋の一角を貸してもらって、ベーコン作りたいです。今年行くとき、肉を乾燥させて持って行って燻してもらおうかなw


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