Wisdom96 Blog Version5

Don’t you wonder sometimes ?

実験 観察 教材

Wisdom23例会

1996年に この前身であるWisdom96が北海道の石狩管内の理科の教員を中心にして(小・中・高・大までフルラインナップでしたね)、月に一度位は顔を合わせて授業の展開方法や教材の交流をしませんかと言うことでサークル活動を開始しました。

ところが自分の寿都町への転勤を機に例会を実施できなくなり(寿都町で細々と島牧の人なんかとは集まっていましたが)、自然消滅しそうになっていました。

ところが、2023年に「やっぱりやらなきゃまずそうだよね」ということになって再開。割とコンスタントに開催できています。

今月の例会は札幌日大中学校の理科室で開催。

内容は

○ターメリックとタマネギによる染色

○パスツールピペットを使ったロウとシアバターの融点測定

○アルミカップの合紙等速直線運動

○アルミカップの熱風車

○浮力測定用アクリルケース

○アクリルコマ作成


○ターメリックとタマネギによる染色

これは、札幌日大の中学生募集のために行った「NKID’S CLUB」でやったものです。ターメリックのクルクミン、タマネギのケルセチンが定着して布が染まります。

色素を定着するために今回はミョウバン媒染をしました。ミョウバンは硫酸カリウムアルミニウム十二水和物が本名ですからこれは「アルミ媒染」ということになります。

どちらも綺麗なレモン色に染まりました。ビー玉などを利用して模様が出るように工夫します。2度と同じ模様は出ませんが、工夫次第でいい感じになります。

これはカレーうどんを食べてシミがついた時の逆パターンです。色が抜けないように固定です。


○パスツールピペットを使ったロウとシアバターの融点測定

これは、かなり前に実験してみたときに絶対的に正確なデータを取れるなと思っていた方法です。しかし教科書から融点の測定実験などが消滅したりして、今まで紹介できないでいた感じです。

パスツールピペットを目的の物質に差し込む。上を塞いで引き抜いてサンプルを細管部分に固定する。温度計と一緒に湯煎し注意して観察する。ガラスが薄いので熱が伝わりやすいので非常に観察しやすいですが、管の下が開放されているので、下からの水圧で溶けた瞬間にサンプルは上に上がります(今回は油脂類なので)。

ただ今回面白かったのは二人組の会話。A「35.0度」B「まだ溶けてません」A「36.0度」B「あ、上に上がったわ」A「37.0度」B「完全に溶けたわ」A「じゃあ、融点37度だね」周囲の人たち「え?なんで?36度じゃないの?」どー考えても36度ですよね。

結論は「データの読み取りとその解釈」だということになりました。「こういう生徒いるよねぇ」という話にもなりましたが、例えば塾などで「オームの法則」を学んだ生徒たちが実験をしてみると「や、これ絶対に**A流れないとおかしい、塾で習ったもん」ってやつと同じになるんです。

まあ、そんな話も楽しく、結局23時までやってしまうわけなんですよ、次の日授業あるのにねぇw。

でもこういうのをなくすると「ネット動画だけで満足」になってしまったり、「実験?いいか、別に」になってしまって発展性が全くなくなるし「正しい理解」につならがないわけなんですよ。

ということで、札幌近郊で参加してみたい方がいたらぜひ連絡ください。毎回必ず「やー今回も参加してよかったわぁ」という結論に達しています。

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