今日は、生物基礎の授業で「食べ物にどれくらいエネルギーがあるのか」を調べる実験をやった。
その方法はいつもの「ピーナッツを燃やす」 というもの。
「え?燃えるの?」最初に説明したときは、クラス中がザワついた。

実験はいたってシンプル!
1粒のピーナッツをクリップに刺して立て、それに火をつけて燃やす。そして、その上に試験管に入れた水をセット、といっても実験室が物理室なので手持ち。ピーナッツが燃えると、その熱で水の温度が上がる。

つまり、
「ピーナッツにどれくらい熱=エネルギーが含まれているか」を、水の温度の変化から間接的に調べるという仕組み。
針金を加工して、ピーナッツを上手くホールドするようにして机に固定。それもガムテープで。
準備を整えて、いざ実験スタート!
ここはあえてのマッチで着火。ライターの方が良いのですが、こういうのもすべてが学びだからです。ぎこちなかった人たちも上手くマッチの炎を操れるようになっていました。多くの班はマッチ2本で無事に着火できていたかな。
ピーナッツが燃える!こんなにエネルギーが!?

火をつけると、意外なことにピーナッツは実によく燃える。今回はより厳密性を高めるために
「うわ、結構ちゃんと燃えるな」
「ピーナッツがロウソクみたいになってる…!これ、避難先で使えるじゃん」
そう、ピーナッツは脂肪が多いから、エネルギーがたっぷり詰まってるんだって。
火が燃えているあいだ、上の試験管の中の水の温度がどんどん上がっていく。
火が消えたら、今度は水の温度を測る。最初の温度との差を記録。
と思ったけれど、その前に試験管内の水が沸騰しているのだ。もう測定するまでもない・・・みんな驚愕。そして、試験管の周囲についた炭素、まあ煤にもビックリ。
この実験からわかったこと
「食べ物は燃える=エネルギーを持っている」って、頭ではわかってたけど、実際に目の前でピーナッツが燃えて水を温めるのを見ると、そのエネルギーの存在をリアルに感じる。
結論は、「この実験は体の中のしくみのモデルなんだよ」と。
「えっ?体の中でピーナッツ燃やしてるの?」
そんなわけない(笑)
エネルギーの活用は「ATP」がカギ
実は、体の中でも私たちは食べ物の中のエネルギーを使って生きてる。
ただし、実験みたいに「直接燃やす」のではなく、もっと効率よく・安全に使ってる。
それが「ATP(アデノシン三リン酸)」という分子の存在。
食べ物(たとえばグルコース)は、呼吸という反応を通して段階的に分解**され、その過程で得られるエネルギーがATPにチャージされる。
ATPは、細胞の中で「お金」のように使われていて、筋肉を動かすとき、体温を保つとき、神経を伝えるとき…
いろんなところで、必要に応じてパッと使える「エネルギーの小分けパック」みたいなもの。
もし体の中でピーナッツを直接燃やしたら…?
…爆発するかも(笑)
だから、私たちの体はすごくよくできていて、「燃やさずに」「ATPというカタチに変換して」「ムダなく使う」仕組みを持っている。
つまり、ピーナッツにあるエネルギーを、体内で安全かつ効率的に活用できるのがATPのおかげというわけ!

このキーホルダーをつくりたい!

自然科学ランキング