北海道の冬の風物詩の一つに「ハスの葉氷」というのがあります。河口付近で見られるのですが、まるでハスの葉のように、丸い感じの氷が浮かんでいます。
これ、海外だとPancake iceというので、お国柄が出るよねぇと思います。
仏教国のベトナムとかだったら、きっとハスの葉氷って名付けそうですが、そもそも河口が凍るって事はないでしょうからね。
このハスの葉氷は、波の周期の半分程度のサイズになるって話ですが、波の周期を測ることができていないのでなんとも言えないところです。ただ、研究者のみなさんが色々な研究をしてわかったことなのでしょうね。
調べてみるとこんな感じで書かれています。
海氷の成長初期に波やうねりがあると,その波長の半分くらいの大きさの氷の塊ができ,それらが揺られながら互いにぶつかり合って縁のまくれたはす葉氷をつくる。はす葉氷は互いに凍りついて大きなはす葉氷へと移行しながら厚さを増し,やがて大きなひとつの氷野を形成する。
海氷ってこんなに色んな種類あるんですね!
https://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN1/drift_ice/knowledge/ice_photo_paper.html
もう季節が春に向かっていて、おまけに今回釧路にいたタイミングは「完全に春じゃん」という気温でしたので、この氷がひょっとしたら今シーズン最後だったかも知れません。
以前、寿都町に住んでいたときには、尻別川の河口に近かったので、今考えると良くハスの葉氷が見えていました。
これは夕方の西の空。木星と金星が綺麗に見えていましたが、カメラは宿。もちろん飲みに行く誘惑が勝ってしまってスマホで失礼を。だって、前回いったらその店入れなかったから焦ってたんですよねぇ。まあ、今回は入れて良かったです。
今は河口から離れた千歳市在住なので、こういう変化にもなかなか気がつけないのが残念です。まあ、今回実際に観察できて良かったです。
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