天津の実質1日目。活動可能日の朝は素晴らしい朝食からスタート。フルーツの種類も多く、こういうところでも勝手なイメージがどんどん払拭されていくわけだ。
アプリでタクシーを呼び、国家海洋博物館へ。これも入場制限の関係なのかアプリケーションで事前登録。つまりここでは「電波」なしでは生活できないということを意味しているようだ。支払いも全てコード決済。スマートフォンを持っていなければ普通の生活?が厳しそう。
実際数日間過ごしている中で現金払いをしているのを見たのはたった一度だけだったので。
静かな電動自動車タクシーで(電動自動車はナンバーが緑色、ガソリン使用車・・・つまりハイブリッドカーも・・・はナンバープレートが青色。ナンバープレートが青色の車は週に1日使ってはいけない日があるという徹底ぶり)40km以上も移動して到着。随分たくさんの人たちがいるようではありますが施設の大きさもものすごいので意外と問題なく入場できました。内部は圧巻。最も単純な言葉で表すと「よく集めたな」です。海洋に関わるものばかりではなく特にすごかったのは化石。世界の中でも有数の化石産地を包含している国だということもあって(内モンゴルも含めて)、レプリカではない様々な化石が割と大胆な展示方法で見られます。

初めて目にする化石が非常に多くて強い懸命を受けました。今回はストロマトライトをはじめ化石の産地を巡ろうということで中国に入ったのですが、異常気象とも言えるレベルの大雨続きで、いろいろな場所の入場に制限がかかっているようで、その計画は変更せざるを得ないのですが、すでにこの一箇所目の見学地だけで実は満足だったりしてしまいました。



羽毛を持ちはじめて生物が「空」の領域に生息範囲を広げていく過程の化石・・・つまり始祖鳥的な・・・もレプリカではなく実物がたくさん展示されていました。もう一つそりゃそうだよなというのが勝手にデカいと想像してしまいがちな恐竜たちの赤ちゃんの化石も。このシルエットで5cm程度の化石なんて大きい化石を発見した嬉しさと全然違う性質の嬉しさにつながりそうな気がしました。飾り場所なんかを考えると、この小さい化石を発掘できたらきっと嬉しいだろうなと思いました。

人体内の元素の組成の展示も「なるほどなぁ」と思わされるものでした。こういうのはでデジタルじゃくてこんな感じのアナログが良いなぁと思いました。
うまく工夫して作れたらいいんですがねぁ。あとはモチベーションなんですよ。

海洋博物館なので、海の生物たちの展示もあります。ここで1番驚いたのが「軟骨魚類」のエイの全身骨格標本です。魚類は硬骨魚類でもかなり難しいのに軟骨をこんなに美しく残しているのがもう感動的。一匹買って作ってみようかなという気になるけれど、どうなんでしょうねぇ難易度は。あと、ホテイウオ・・・北海道だとゴッコの液浸標本もあって何故か懐かしい気分になりました。

特別展も抱き合わせのチケットで入りましたので「三星堆」という不思議な文化の出土品の数々を。青銅器と黄金のマスクの組み合わせなのですが、青銅器のこの不思議な感じは一体なんなのでしょうか?表示が「漢字」ばかりでよく分からなかったので、帰国後にちょっと調べてみようと思いました。
これまたありがちなのですが、この不思議な青銅器の像をデジタル化して「動く」ようにしたVR体験などがあってなんとなく「あーそれはやめてくれ」と思ってしまいました。歳かなぁw。まあお土産物にしているのまでは良いとして、なんか違うよねぇという気分になってしまいます。でもまあ現地の子ども達は大変楽しそうにそれで遊んでいたので良いのですがね。

途中でBob’s Earth Cafe というところで休憩。ソフトクリームとコーヒーを買うというのが自分に課せられたミッションでしたが、メニュー表に英語表記もあったりで無事にWechat Payでの支払いも完了。ちょっと休んでこのでかい博物館を後にすることにしました。
ここだけじゃないのですが、中国の建物、曲線を上手に組み合わせているものが多く、なんだかすごいなぁとなってしまいます。強度とか自分はよく分からないですが色々大変そうだよなぁと思いましたので。
でも

美しい建物、強烈なトラス構造でそんなの見てニヤニヤしてしまうのです。
さて、また電動自動車タクシーで今度は天津の「塩田」に移動です。これはどうなっているのか楽しみです。

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