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寿都町のホッケフライから考える

寿都町の名物はやはり「水揚げ量日本一のホッケ」ということになりそうですが、最近はなかなか厳しいようでもあります。

それでも寿都町の統計のページを見てみると

「水揚の96%を魚類が 占めており、中でもほっけの水揚が約70%を占め ています。それに続いて さけ、ぶり、にしんなどの 水揚も目立ちました。
水産動物では、たこやなまこ、貝類ではほたてをはじめ、寿かきの水揚が目立っています。」

ということなので、漁獲高としてはホッケが多いのでしょうね。未だに日本一なのかはちょっとわかりません。

寿都町のサイト内に「漁業」という項目があって、一覧表が公開されていますので、そこから電子版の表にしてグラフを作成するとなかなか面白かったです。

まず、総漁獲トン数でいくとホッケがやはり圧倒的ですね。確かに寿都町のページに書かれている「水揚げの70%はホッケ」というのを裏付ける数値になっています。

サケやブリのような魚体な大きなもののに並んで、あの小さな「イカナゴ」が出てきています。イカナゴの魚を網でとっていて名物の一つです。綺麗な漁の風景ですが、うまくコントロールして「採れなくなったね」ってならないで欲しいなと思います。

次のグラフは漁獲金額順。71%の漁獲量のホッケは安いんですね。ビックリしてしまうレベルです。サケの付加価値がこれほど高いのにも驚かされます。いやいや、それよりやはりナマコだな。重さ的には1%なのに、金額は27%。もうこれは密漁対策を強化しているのはよくわかります。
今は船のGPSでどこを動いて漁をしているのか把握しています。いってもいない場所で全然採れないと密漁疑惑という話を聞きました。
これだけの値段で売れるのであれば、密猟者も必死です。でも実際に「死」ンでいる人もいますから絶対にやめるべきですね。

ここでわかるのは、単価順です。
1位ナマコ 2位アワビ 3位ウニということで、ここまでは予想通りとしてその次が「海藻」です。海藻はウニやアワビの餌でもありますから、なかなか面白いですね。ヒト、ウニ、アワビが海藻を奪い合っている構図になります(ヒトが必要な藻類と餌の藻類が完全に同じではないにしてもです)。そうなるとまずやるべき事はどう考えても「海藻をしっかり育てる」ということなのですね。
そのために山の管理も重要になってきます。魚を運ぶのに昔は木の箱でした。そのために漁師さんは山の手入れも積極的に行っていたのに、発泡スチロール製の箱などになってから、山が大変なのですという話を寿都に住んでいるときに聞きました。山と海は密接に関わり合っているというのを実感できる話です。

それにしても「ホッケ」が安すぎます。おいしいのに…。

さて、ホッケから話がそれましたが、ホッケには側線が五本もあります。この写真で五本わかりますか?
今度はそれを意識した写真を撮りたいなと思いました。

あ、なんでこんな話になったかというと、寿都町で食べたホッケフライがフワフワ、サクサクでめちゃくちゃおいしかったのです。

地元の人はホッケを煮付けでも食べるのですが、ホッケのフライはやっぱりおいしいよねと思った2日後、給食でまるで柔らかめの木材のような、そうバルサ材を食べたらこんな感じだろうなというホッケフライが出てきたからでしたw。

寿都町の給食はめちゃくちゃおいしかったことを思い出しながら、給食の「ホッケフライ」をめちゃくちゃ噛みしめながら、味わったのでしたw(泣きたい)。


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