小学校ではアルコールランプやガスコンロだった生徒たちも中学校なので「ブンゼンバーナー」です。ブンゼンバーナーは、ガスの流れにより無加圧の一次空気を吸引させる構造のガスバーナーですから、ガスのネジと空気のネジの調整が必要になってきます。
マッチの火をつけるのもなかなか大変な人たちにとっては、ハードルが高いです。でも、学ぶべき事は沢山あるのでもちろん体験のための実験です。
まず、ビビりながらも着火したバーナーの炎で確認。割り箸を下・中・上にいれてみて、焦げ付き具合を確認します。すると、下の方に入れた割り箸は、炎の中心部分は全く焦げが生じません。それはもちろんまだガスの状態で炎になっていないからです。
そして、上の方に持って行くとすぐに火がついてしまいます。これで、バーナーを利用して効率よく加熱する方法を理解できるはずです。
次に試験管で物質を加熱する方法です。油断すると突沸しますので、一人一人あの「グツグツ感」を実感してもらおうと準備しました。もちろん水でも良いのですがそれだと全然面白みに欠けてしまいますから、そこはヨウ素ヨウ化カリウム溶液にデンプン水溶液。冷たいときにはヨウ素反応が出ています。しかも水よりも粘度が高いので油断すると突沸します。細心の注意を払いながら加熱しますから今回は失敗ゼロ。
面白いのは加熱するとヨウ素デンプン反応が見えなくなってしまうことです。試験管なのでそのまま流水で冷やすと再び呈色反応が。これを各自数回繰り返します。いつの間にか恐怖心もなくなり、突沸対策も自然にできあがっているので、これはなかなかオススメ実験です。
デンプンはただの白い粉に見えますが、顕微鏡で見るとこんな感じです。ヨウ素デンプン反応が出ている状況です。不思議な形ですよね。
新しい職場ではもっと綺麗に顕微鏡写真が撮れるので、少し撮りためていこうかなと思っています。思っていてもなんだかなかなか進まないのですがね(泣
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