月の学習を進めると、色々な図に出会いますが、その図を利用していると次第に「地球と月の距離」がのも凄く近いのではないかという錯覚につながりがちです。例えば下のような図です。
実際にアポロ計画で50年も前に人間が月面に到達したという事実も「意外と近いのでは?」という気持ちにさせるようです。
おまけに、光の反射を使って距離の確認をしていたりというのもそう思わせる原因の一つです。
「知識」として「月面での重力は地球の1/6」というのも意外と知られていますから、こういうのを配布すると色々混乱して面白いです。
月と地球の画像は実際の縮尺に合わせてありますといって配布します。
「あれ?1/6じゃなかったっけ?」からはじまって、「本当に月の直径1/5だ」とかはじまるのですが、実際に切って並べると「え?」となるのです。1/4からもう少し…そういうことなのです。
そしていよいよ距離問題です。地球を13cmになるように印刷して配布すると、その直径はおよそ1/1億です。
実際に地球と月の位置を机の上で再現させるとみんな上の図の感じで極近くに配置します。実際には地球が30個も間に入るのです。そんなに離れているのに、なんだか近くにしてしまうのは、きっと普段使っている図と月の模様などが良く見えること、後やっぱり人間が行ったというのが大きいだろうなぁと思います。
アポロ計画の時で、4日と6時間かかっています。多くの生徒はきっと「打ち上げて月に真っ直ぐ到着」と思っている人もいそうですね。重力から脱出するのは相当大変なんだと言うことを理解しないとダメですよね。
まあそれでも「人間は月にはいっていない」というのが0だったのがせめてもの救いです。
最近月の写真撮ってないな、気力の問題なのに。
5月31日。あーもう一周してしまうな、月。
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