毎年恒例、発酵ワークショップ、今年度のタイトルは「キノコ」でした。
いつものようにキノコの生態のついての話、キノコ標本作り、キノコに関する料理という感じです。
第一部のキノコの生態は、いつもの佐藤勉さん@秋田今野商店。今回も色々な菌を持ってきてくれて実物の展示。今回圧巻だったのはこの「こんな時期だから麹のスノードーム作ってきた」ってやつです。
製法は色々企業秘密もあるでしょうが、媒体は水。そして菌糸がのびのび・イキイキしていてまあ本当に見事。これ、販売したら絶対に売れるとおもうんです。
実物の展示と怒りの説明。怒りって言っても怒った口調でなくて、本当に注意喚起。内心は報道・マスコミへの怒りでしょうが、紅麹問題を語ってくれました。
紫外線で退色するので、アルミホイルをかけてあるのですが、それに対して「紅麹隠してるんですね、やっぱり」という声もあるそうで、無知の恐ろしさを痛感させられます。
第二部では実物キノコ標本作り。今回は地元の人たちも協力して提供してくださったキノコ、全てで20種類(本当は出さなかった最近毒と認定されたスギヒラタケもありましたやめました)、これもフリーズドライ製法で元の形のまま見事な標本になっていましたので、こちらは詰め込む作業のみ。
9種バーションの同じキノコの裏表版です。箱を開けるとキノコの香り。これはなかなかいいですね。もうどれを選択するのかが面白すぎました。やっぱり欲張って箱に収まらないという人もいましたしね。
そして、増田町の「くらを」の鈴木百合子さん登場。いつも「味に関する実験」をやってくれていますが、今回はキノコの出汁で色々実験。3種類のキノコ・・・エリンギ・シメジ・エノキ・・・だけでとった出汁・どれも美味しいのですが、混ぜるとこれがまた最高。ちょっとびっくりでしたがこれが旨味ってもんでしょうね。
そして9マスに区切られたマスの4個にキューピーマヨネーズとカゴメのトマトケチャップをそれぞれ2箇所。それに魔法の粉をかけるとびっくりレベルでゴージャスな味になるのだそうで・・・試してみると確かにそうでした。その魔法の粉は「粉末椎茸」でした。
それをバニラアイスにもかけて食しましたがこれまた美味しい。
こうやって充実の時間が過ぎていきました。結局、こういうのってやる気がある人たちと、サポートしてくれる人たちと意欲的な参加者がいるから成功するんですよね。じゃないとうまく回らないはずなんです。
原点を見たような気がします。これがないと組織がうまく動かないですからね。
反省会はもちろん開催。これがあるから参加してるという話もあるくらいですから。今回も美味しい料理を食べながら、色々と刺激的な話を聞きましたし、次につながる話にもなりました。
にしてもこのカニ味噌がもう激烈に美味しい。やばいレベルで。
お酒ももう飲めないであろう「試し桶」シリーズから二つ。これは両方アリだったな。
さあ、来年のことを考えるか、少し。
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