北海道にはいないと言われている虫たちがたくさんいます。
ところが最近はもう大混乱中のようで、夏の終わり頃に、千歳市の知り合いから「カマキリ捕まえたけどいる?」という話。もちろんもらいに行って、そのあとは卵塊を見つけたということでそれも回収。
自分じゃちょっと処理しにくいと判断して昆虫マニアの生徒に託したのですが、そのせいと他の興味関心事項に気を取られ、その辺に放置して置いたらしく・・・「先生、科学用のiMacのキーボードの上をカマキリ歩いてるんですけど」と。
なんと、室温管理でしたのでまさかの孵化です。キーボードどころかレーザーカッターや3Dプリンタ周辺をはじめ、その辺の床も楽しそうにカマキリが歩いているのです。
北海道にはいないはずのカマキリですので、「気持ちわる」ではなく「初めて見た」という声の方が多くてちょっと虫嫌いの調査をしてみたいなと思いました。
さてそんな子カマキリ、もちろん急に餌なんてありませんなので、情報を仕入れると当初は昆虫ゼリーでも良いという話であげましたが大量死です。だよなぁと思います。
東京から戻って、ショウジョウバエを調達して、あげはしましたが、大きめの個体だからなのかなかなか捕まえるのを確認できませんでした。
翌日、ついに捕獲シーンを確認したのでその個体については少しだけ安心。昆虫ゼリーがトラップになってしまっていて溺れている個体などを救出しましたが、残念ながら生存確認できている個体はわずか6です。床を歩いているものとかを回収しても指の力などでなかなかうまく生き延びられないのかもしれませんね。
この後、どのくらいの期間しっかり生きていけるのかはわかりませんが、サポートしていこうと思います。本当は学校に持っていって飼育するのが理想なのですが、冬休みにも入りますしねぇ。なかなか難しいです。
そうそう、その人はもっと大量に卵を回収したようですから、少なくても現時点で千歳市内にはカマキリが生息しているということは言えそうです。これはこの先どんどん拡大するでしょうし、肉食の昆虫ですからいろいろな影響を生態系に及ぼしそうですよね。ちょっと心配です。
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