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樽前山は活火山

火山の学習に入って、ようやく自分たちの周辺にも活発に活動している火山があるということに気がついています。
小学校の修学旅行で、支笏洞爺国立公園のうち、2000年に噴火した有珠山に行った小学校とそうではない小学校から来ている生徒がいますが、はっきりと意識の違いが見られて面白いなと思っています。
それでも、学校の教室の窓から見える「樽前山」の活動に目がいかないのは残念だなと思います。入学してから散々話をしているにもかかわらず、全員が「アレは火山だ」という認識になっていないのですから。
まあでも、1年生でそんな認識を持てるだけでも良いのかも知れませんが。

気になると今度は過剰に心配になる生徒もいて、もし今噴火したらどうするんですか?もう千歳から引っ越したいとか言い出す始末ですw。
千歳市のハザードマップを確認して、「25cm程度の火山灰だったら余裕だな」とか言い出す生徒も出ますが、それは次からの授業につながるので最高です。

ドームに積もる雪、風向きなどの状況などもあるのでしょうが、教室から見える噴煙の様子が毎日異なります。だから益々気になるんですよね。昨日あたりは随分噴煙が高く上がっているのに見えました。

樽前山は監視体制のしっかりしている火山の一つです。

様々な観測機器が設置されていたり、麓からの監視カメラも24時間体制で監視しています。何かあったらきっと即応体制なのだろうと思います。

空の玄関新千歳空港にも直接影響し、陸路の大動脈にあたる国道36号線、JR千歳線も稼働できないでしょうから、かなり困ることになりそうです。当然監視も強まります。

今朝のデータでも1月22日までの分しかありませんが、噴煙の上り方はこんな風に表示されています。

100mも上がるとなかなか壮観なんですよね。それが200mだとちょっと驚きますよね。昨日のデータはいつ出るかなぁ。

そしてこれ気象庁のデータですが、csv形式とかで公表してくれないのかなぁ。

これは約2ヶ月分ですが、長期観測記録も出ています。10年分です。

こう見ると、噴気の高さが高いのは気温の低い期間という傾向が見えてきます。水蒸気を放出していても、露点以下であれば目には見えませんから、これも教材として面白そうだなという気になります。

監視カメラは太平洋側の海岸線沿いに設置されているいるようで、噴煙の様子がこのように細かく書かれています。学校から見えるのは約90度ずれていますので、AやHが近くに見えているはずです。奥に見えるのがEということになるのかな。

こんな感じでタイミングが合うとめちゃくちゃ綺麗に見える火山群ですが(一番左が樽前山、そして風不死岳、なはれて尖っているのが恵庭岳)、夕陽じゃなくて噴火でこうならないことを祈りいます。あ、まあこういう噴火スタイルではないでしょうが。


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