火山学者で有名だったモーリス&カティア クラフトさんが雲仙普賢岳の噴火で発生した火砕流でなくなったのは今でも衝撃的だったのを覚えています。
それまでは火砕流という単語がそれほどクローズアップされたことはなかったように思うのですが、山肌を下ってくる猛烈な火砕流の画像で衝撃を受けました。
北海道は溶岩流を流すような火山はありませんから、どこの火山でも火砕流の被害に遭う可能性はあります。実際に自分の足元がどんな感じになっているのかを知らない生徒もたくさんいて、街の中だと確かに露頭もないのでそんなもんかなとも思ってしまいます。
でも、少し移動すると工事現場などで露頭を見るチャンスもありますね。
高校まで生活していた室蘭市の国道37号線沿いに綺麗な整合の地層が見えていました。ところが今はコンクリートでコーティング。あんな綺麗な地層が見えなくなるのは本当にもったいなかったです。当時は、「昆虫少年」でしたので、そちら方面にはあまり興味がなかったのが残念です。
そうならないように、写真で撮り溜めておくのは重要だなと思います。
本当は「はぎ取り標本」を作れたら最高なのですが、残念ながら雰囲気的にはそんな感じじゃないですからね。
昔、小規模校にいたときに、近くの露頭にみんなで角材とかを持って行って、トマックをぶっかけて地層ごと剥がして学校に持ってきました。それはおそらく今でもその学校にあるはずです。めちゃくちゃ楽しかったし、そういう活動ができるのって地域の協力も必要で、重要なことだなと思います。
まあ、その校区のある場所ではこんなに綺麗なみられます。
樽前山と支笏由来の火山灰がほとんどですが、組成や性質が違うので色合いも違ってよくわかります。
この辺の地層に関しては多くの文献があるから、いろいろな事を調べられます。
毎年ワークショップを開催している秋田県の横手市でもなかなか良い露頭があります。これはどうやってできたんでしょうね。
いろいろ気になります。これは今度近くに行ってサンプルを撮ってみる必要がありそうです。
そうそう、火山灰の観察では、以前噴火してすぐに写真撮影に行ってきた新燃岳のものを使いました。全体的に軽石な感じですが、磁石につくことに大喜びしたり、石英を発見してプリントに貼り付けたりして大変盛り上がりました。
下の赤ぽいのってなんでしょうね?
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