一緒によく登山をした(←過去形なの重要)左巻さんは、北海道でもなかなか大変で有名なトムラウシに登ったときに、麓の店で「刺身」を購入し、サンマの蒲焼きの缶詰を購入していました。登頂した後の夕食で刺身を食べて、缶詰を食べて、その缶をあの体重でぶっ潰し、ぺたんこの缶を見せて嬉しそうに「これでこの缶はかなり軽くなったよね」といつもの調子で話していました。「うそ〜」という反応で大喜びをしていたのが懐かしいですw
もちろん、缶の形が変化したって、その質量が変わるはずはありません。まあでも小学生とかだと「軽くなるのかなぁ?」と思っても仕方がないかも知れません。
物質には特有の密度がありますので、形が変化しても質量は変わりません。例えばアルミホイル。薄っぺらいのでそれこそ重さがないように感じるかも知れませんがもちろん特有の密度があるわけです。
アルミニウムの密度は2.7g/cm3です。つまり、アルミホイルを2.7g計りとって、うまく整形すると一辺1cmの立方体になるはずなのです。
ところが、実際にやってみると、なかなかうまくいきません。熱をくわえて融かしたりすると色々な工夫をできるのでしょうが、金槌などでやってもうまくいかないのです。
でも、この作業をやってみると、色々な事がわかります。金属って意外とこうなんだよね…的な感じです。
こういう標本も売られていて、「機械って凄いよねぇ」と思ったりしながら、「もう一回やったらうまくできそう」なんて思いながら何度もやってしまう訳なんです。
「意味ないわっ」ていう人もいるかも知れませんが、こういうのは大切だよなぁと思う訳なんですよ。時間が足りないってなるでしょうが、こういうのは「取り組ませてみると見えてくるもの」があるものです。
それにしてもアルミニウムって金属は便利ですよね。
ネットに公開されているページのデータを利用して、アルミニウムの輸入価格をグラフ化してみました。月別で出ていましたが、年の平均データに変換してあります。
サイトにはこのように注意書きがされていました。
アルミニウム輸入CIF価格は、財務省貿易統計の統計品別表に記載されている統計番号760110000(アルミニウム(合金除く))の輸入の各月の金額を第二数量で除して1,000円を乗じJPY/KGになるように算出しています。
あーやっぱりアルミも値上がり中なのね。アルミはリサイクルの優等生と言われていますが、電気代金の高騰がそこに関連してしまいそうですよね。
何でも値上げ、給料以外という感じでしょうか…
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