ここ数日、夕方の西の空に金星と木星が明るく輝いて見えています。最接近時は残念ながら撮影できませんでしたし、その日はバタバタしているうちに雲に隠れてしまうどいう残念な感じで、31mmのレンズでとどめに手持ちという残念な結果に。
その次の日、3/2はなんとか100mmのレンズに交換して、いつもの指標になるものと一緒に撮ることができました。
近くにはオリオン座も見えていますし、毎日惑星の位置が大きく変わりますから、昔の人たちはさぞ混乱したことだろうと思います。
さらに次の日の写真を載せておきます。金星と木星がどんどん離れていくのがわかります(手持ちですがね)。
こういうときってスケールになるものがあると便利で良いですよね。アンテナがその役割を果たしてくれています。
「惑星」は、「恒星」に対する語です。
規則的に動くを「恒星」と呼ぶのに対し、惑うように位置を変えることから「惑星」と呼ぶようなりました。
中国の古代天文学では、木火土金水の五行に当て「惑星」を「行星(こうせい)」と呼んだそうです。
日本も「行星」の使用例は見られるが、「恒星」と同音のせいか使われなくなり、「惑星」が一般的な呼称となったということです。
英語のPlanetは天球上の動きが恒星と比べて不規則だったことから、「さまよう者」を意味するギリシャ語のplanetesがラテン語、フランス語を経由して英語に伝わったものなので、やっぱり基本的には同じ語源ですね。昔の人がどれだけ星に興味を持っていたのかがよくわかる話です。
ちなみに、恒星は英語でFixedStarです。固定された星って事。恒星の「恒」も変わらないという意味なので同じく納得ですね。
自動車の変速機などに広く使われている「遊星ギヤ」というのは、英語で「planetary gear」ですから、もちろん語源はこの「惑星」です。
では、同じ星関連のプラネタリウム(Planetarium)というのは、厳密にはきっと「惑星儀」ですよね。いつしか天文館のような言葉になりました。
一方、全然関係がなさそうなプランクトン(plankton)。これもギリシア語の「「πλαγκτός (planktos)」に行き着くらしいです。「漂う、流される」という意味を持ちます。プランクトンの多くは、自由に水中を漂っている微小な生物なのでわかるような気がしますね。
この植物プランクトン、ミカヅキモ。めっちゃお気に入りの一枚です。3D感が凄くて。
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