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凄い機能を持つ魚を捌く

カナガシラという魚をゲットしました。魚体は別に大きくはないですが2匹で500円なのでまあ安いですね。

今まで捌いたことも食べたこともなかったのでチャンスということで速攻飛びつきました。

似たような魚に「ホウボウ」というのがいますね。そちらはヒレが派手派手なのですがこちらはどうでしょうか?カナガシラというのはどうやら「頭部が硬いこと」が由来らしいのでそれも楽しみです。

まずは外部形態から。
これはもうホウボウとそっくり。ホウボウ科、カナガシラ属だそうです。
背びれはこんな感じで、油断して鱗かきをしたら酷い目に遭いそうです。

側線はこんな感じです。めちゃくちゃ細かい鱗で覆われていて、なかなかやっかい。耳石コレクションはしているのですが、鱗コレクションはしていないので、今回はバサバサと処理して終了です…が、鱗コレクションも絶対に楽しそうだなと思います。

特徴的な胸ビレの付け根にある棘のようなヒレの部分に注目!。
ホウボウは海底をはいまわりながらエサを探します。そんな探索時には、速度を出すことではなく、海底付近をゆっくりはいまわることが必要になるはず。そこで有効なのが、この胸ビレの棘の部分。3本の脚のようになっていて、指のように曲がるような作りになっています。つまり海底を歩くことができるわけです。ホウボウも派手な胸びれとセットで同じような機能を持っています。
そして胸ビレの先端には、センサが埋め込まれています。砂の中にそれを差し込みながらはいまわることで、その先端部でエサを探したり、味を確認したりすることができるようですから凄すぎます。

砂の中にエサを見つけたら、すかさず口先を砂の中に左右に振りながら突っ込み、エサを捕食します。主に低生のエビや甲殻類が餌です。その口がこれです。なるほどうまくできています。排土板みたいのがついていますからね。

名前の元になっている頭部はこんな感じ。硬い骨で覆われています。調べてみるとこの魚、夜には身体を砂に潜らせて休むようです。頭部は隠さずに何かあっても対応できるようにしているのかも知れませんね。なるほどなぁと感心させられます。

捌いて刺身で食べましたが、身には甘みもあって大変おいしかったです。これだけ色々楽しめて、おいしくて安いなんて最高の魚だなと思いました。もちろん硬い頭部は肝臓と一緒に味噌汁にして、最後には耳石を掘り出しました。魚体の割には大きい方かも知れませんね。

以下はこのカナガシラの一般向け情報w
北海道まで九州まで底曳きや釣り、刺し網などで水揚げされてる。
古くから人気の高い白身魚。
東北などで「君魚」というのは、殿様などが食べる上等の魚という意味。
節分や生後100日に行われるお食い初めに使われる魚としても有名。
国内では鮮魚流通で普通にみられる。
比較的安いわりにとてもおいしい魚。

となるとお食い初めとかで食べたことあるのかな?覚えてないけど(爆笑


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