動物の分類の学習をすると、色々と混乱を招く生物がいます。最近は色々な情報ソースがあるので「えーそれ俺知らないわ」というような情報をふっかけられることもしばしばですが、一定の割合で混乱するのは割といつも安定して存在しているような気がしています。
中学校1年生の分類の学習前の状況はこんな感じですからね。
予想通りに混乱するのがクジラ類とサメ類です。そこにペンギン類も入ってきて、どれが魚類だとか言い出すのでなかなか面白いです。
魚類の心臓はもの凄く単純なつくりで「1心房1心室」です。
今までは小さな…といっても大きめな…魚の心臓の写真をアップして喜んでいたのですが、今回「サメ入荷!」という話から「心臓あったら譲ってください!」とお願いしたら快諾。「無料!」って書いていてあって良かったです。
とにかくデカいです。スケールとして、ペットボトルのキャップと撮影しましたが、ズッシリとした重量感も最高です。
心室の壁の厚さは強烈です。これ、もったいなくて実はまだ解剖していないのです(冷凍保存中)。内部はきっとなかなか面白そうですよね。
冠状動脈の壁の厚みも猛烈です。これは焼き肉屋で出されるレベルの壁の厚みですね。
ここにはついていないのですが、この心室に空いている穴には本来心房があるはずです。それは残念ながら「心臓」として意識されにくいので、ついていませんでした。
その代わりと言っては何ですが、こんな感じに「寄生虫」もついていました。カイアシ類だと思うのですが、何だろう?ナガクビムシというのが似ているような気がします。ちょっといつもなら絶対に「保存」するはずが、随分食いついているなぁとか思いながら捨ててしまいました。これ、心臓についていたのではなく、頭部を展示されている間にまだ生きていたのが心臓の膜に食いついたのではないかと思うのですが今となっては何の確証もありません。
いずれにしてもめったにできない体験をすることができました。
さあ、後は解凍して食べるだけです!
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